自然治癒するパソコン

我が家のパソコンは、立ち上がらなくなる現象に何度も見舞われている。メーカーのサポートからは、毎回「初期化してください」と匙を投げられるが、数日ほおっておくとなぜか復旧している。復旧するたび、なぜかサクサク動くようになる摩訶不思議なパソコン。挫折を経験して強くなるのはパソコンも同じか?

 

1食分の野菜

糖質制限を始めてから、自然と1日1食になった。体重も落ちて調子はいいのだが、正直1日1食では栄養面に不安が残る。1日に必要な栄養素が取れていないかもしれない。そこで私は、市販されている青汁と野菜ジュースを毎日欠かさず飲むようにしている。今は便利なもので、『1日分の野菜』と謳う野菜ジュースまである。これさえ飲んでいれば、栄養不足に陥ることはないだろう。

先日、スーパーで野菜ジュースを選んでいたら、『1食分の野菜』を謳う野菜ジュースを目にした。『1日分』ではない『1食分』である。目を疑った。「えっ、なんで1食分なの?」と。

『1日分の野菜』を謳う競合商品があるんだから、そこはほら、少し路線を変えて、《1日分のビタミン』とか『1日分のミネラル』とか、そういった違う角度から攻めたほうがいいと思うんだけど、なんで同じ路線で攻めた? しかもなぜ『1食分』という控えめな攻めなの? おじさん、よくわからないんだけど。

さらに熟考してみた。
ああ、わかった。あれだよねきっと、1パックのジュースで1日分の野菜が摂れるなんてちょっと信じられないと思っている人は必ずいるから、そんな人に向けて、『1食分』を出したら、「1食分なら真実味あるよね」みたいに思って手を伸ばしてくれる人がいるんじゃないか、そう考えたんでしょ。実はね私も、『1日分』はちょっと言い過ぎじゃないかって思っていた口なんだよね。おじさん、そういう背伸びしない企業姿勢、嫌いじゃないよ。

と、こんな会話をテレパシーを通じて野菜ジュースと交わした。野菜ジュースと心を打ち解けあったあたいは、その「1食分の野菜ジュース」を持ってレジに向かった。

飲んでみた感じ、『1日分』と『1食分』の違いはよくわからないが、少なからず、騙されている感はせずに飲めている。

 

勝間和代の整理術

合理化・効率化の鬼 勝間和代氏のブログに「収納スペースの半分しか物を入れなければ、整理整頓をそもそもする必要がなくなる」といった趣旨の記事がアップされた。流石は勝間和代だ。整理術も他とは一線を画している。早速、物を捨てることが苦手な妻に記事を見せることにした。妻は、ほうほうと感心しながら記事を読んでいる。これで少しは心を改めるだろう。
翌日。買い物に出かけた妻は、大量の収納ボックスを抱えて帰ってきた。そして、こう言った。「収納スペースが2倍になれば、収納スペースの半分しか物がないことになるよね」。違う、そっちじゃない。

 

見たくないものを見ない国

※旅人たか子と相棒エルメス(バイク)が立ち寄ったある国の話である。

 

入国を済ませたたか子は、今日宿泊する宿を探すためエルメスを走らせていた。街に入ると、何やら大きな声をあげながら行進する人たちがいた。

 

「戦争反対!!」 「武器反対!!」 「子供たちを戦争に巻き込むなー!!」

 

「このデモはなんだろうね、エルメス

 

「ん~~、きっとこの国が武器を所有することを反対しているデモなんじゃないかな?」

 

「なるほど、そうかもしれないね」

 

「その通りです、旅人さんたち」
たか子の近くでデモを不機嫌そうに眺めていた青年が近づいてきた。

 

「彼らは、この国が武器を持つことに反対している勢力なんですよ。まったく馬鹿な人たちです。今我々の国は、隣国の脅威に晒されているというのに。武器が無ければ、隣国に蹂躙されてしまいます。お花畑も大概にして欲しいですな。そうは思いませんか、旅人さん。」

 

「ええ、そうですね。私も旅をしていますが、銃は必ず身に付けています。実際、何度も危ない目に遭っていますし、銃が無かったらきっと殺されていたことでしょう」

 

「そうでしょう、そうでしょう。武器は、戦争の抑止には絶対不可欠なんです。なんでそれが彼らには分からないかな?」

 

「抑止? 抑止って何のことですか?」

 

「ん? 武器があることで襲われなくなることですよ」
青年は怪訝そうに表情を浮かべながら答えた。

 

「いえ、銃があっても襲われますよ。私が今まで危機を脱してこれたのは、襲ってきた相手を撃ち殺したからです。武器は防衛にはなりますが、抑止にはなりません」

 

「そんなはずはない。考えてみてください。自分より強い相手に立ち向かいますか? 普通、立ち向かわないでしょう。武器を持てば相手だって迂闊に手が出せなくなる。武器は戦争を遠ざけるんですよ」

 

「言いたいことは分かります。あの、ちょっとお尋ねしてもいいですか。今、最も武器を持っている国はどこですか?」

 

「A国ですが、それが何か?」

 

「その国は、今まで戦争をしたことはありませんか? 今まで攻撃されたことはありませんか?」

 

「A国は、ここ100年間で戦争を最も経験している国だね。攻め込まれたこともある。実は何を隠そう、我が国も70年前に先制攻撃をしたことがあるんだよ。結果は、大敗でしたけどね」

 

「では、今2番目に武器を持っている国はどこですか? その国は戦争をしたことはありませんか?」

 

「C国だね。その国がやっかいなんですよ。武器の増大に比例するかのように隣国を侵略していて、その魔の手が我が国にも及びそうなんだ。実際、ちょっかい出してきているし」

 

「あれれ、1番と2番に武器を持っている国なのに、戦争や侵略しているんだね。全然、戦争を遠ざけてないじゃん」
エルメスは不思議そうに声を出した。

 

青年は語気を強めながら言った。
「旅人さんはなにかい、武器を持つことに反対なのかい?」

 

「いいえ、僕は別に反対ではありませんよ。ただ、“武器が抑止になる”という事実が近代の歴史上にあったのかなと。もし、武力が抑止になるのなら、武器保有国1位と2位は戦争していないわけで」

 

「そんなこと言ったって、武器を持つほかないだろう。無抵抗に侵略されろっていうんですか? それとも、ただ黙って降参しろって言うんですか。世界が平和になるには、世界中の国が武器を持つしかないんですよ」
青年の怒気はますます大きくなった。

 

「先ほども言いましたが、僕も護身用に銃を持っています。だから、武器を持つことに反対ではないんですよ。」

 

「ハッキリしない人ですね」

 

「ごめんなさい。では、僕はこれで失礼します。宿を探さなくてはいけないので」
たか子は一礼して、エルメスのエンジンを付けて走り出した。

 

走り出してすぐ、エルメスが話しかけてきた。
「ねぇ、たか子、話しを聞いていて思ったんだけど、武器反対派も賛成派も、都合の悪いことを見ていない点では同じなんだね」

 

「そうだね。反対派は、現実問題を見ていないし、賛成派は、歴史的事実を見ていない。人間誰しも、都合の悪いことには目をそむけるものなのさ。」

 

たか子は続けてこう言った。
「武器賛成者は、武器の持つ誘惑を甘く見過ぎているんだよ。お金が人の欲を増幅させるように、武器(力)もまた人の欲を増幅させるんだよ。それも良くない方向にね。お金や武器は、人の欲にスイッチを入れてしまうんだ。翻って、武器反対者も同じ。武器に魅入られた人間の強欲さ、剣呑さを甘く見ている」

 

「だから、世界から戦争がなくならないわけだね。」とエルメス

 

「うん。経済による格差問題も、戦争や侵略も、結局は、人類が欲望に勝てるか否かにかかっているんだ。残念ながら、それだけの理性を得るにはまだまだ時間がかかりそうだ」

 

「ふーーん、ずいぶんとのらりくらなんだね」

 

「そうかい? 人類が誕生してまだたったの数千年じゃないか。これからだよ、エルメス

 

「理性を手に入れる前に、人類が滅ばなきゃいいけどね」

 

「痛いところ突くな、エルメス

 

『法を守る国』

※旅人たか子と相棒エルメス(バイク)が立ち寄ったある国の話である。

 

入国してから20分走り続けると、見渡しのいい道にポツンと一店の喫茶店が見えた。

 

エルメス、あそこで少し休憩していかないかい」

 

「いいね。どうやらこの国は、入国門から街までの道のりが長そうだしね」

 

エルメスを喫茶店の窓の外に停め、たか子は窓側の席についた。紅茶を注文し、エルメスと会話を楽しみながら景色を眺める。

 

ふと、たか子の目に不思議な光景が止まった。一人の老女が信号機の前で止まったまま動こうとしないのだ。信号が青に変わり、ようやく道を渡り始めた。たか子が気づいてから、5分後のことだった。

 

「この国のお年寄りは、こんなにも見渡しがよくて、明らかに車が来ないと分かっていても、交通ルールを守っているんだね」と感心しながら言った。

 

「立派だね」とエルメス

 

「年寄だけではないですぞ。この国では、子供から大人までどんな小さな法でも守っています。この国では、法を守ることが最も尊きことであり正義なのです」
同じ喫茶店にいた、この国の者らしき男が話しかけて来た。

 

「そうなんですか。では、さぞかし犯罪率も低いのでしょうね。」

 

「ええ、そうですとも。犯罪率は極めて低いです」

 

「それなら、旅人も安心して滞在できる」とたか子は嬉しそうにこたえた。

 

「ええ、犯罪に巻き込まれることはないでしょう。我が国がどれだけ法を厳守する国か、良く分かる話を一つお聞かせしましょう」

 

「はい、ぜひ聞かせください」

 

「先ほどと同じように、横断歩道の信号が変わるのを待っていた青年がいました。そこは、ここと違い、あまり見通りのいいところではなく、横断歩道の手前はカーブになっていました。信号が青に変わる直前、盲目の女性が横断歩道を渡ってきたのです。青年はルールを犯して助けようと思えば助けられました。しかし、男性はルールを守り、助けには出なかったのです。」

 

「それで、その盲目の女性は、どうなったんですか?」

 

「幸い、車にひかれて亡くなりました」

 

「車にひかれ、しかも亡くなったのに、何で『幸い』なんですか?」

 

「法を犯したからです。法を守る者は絶対的正義であり、破る者は絶対的悪なのです」

 

「なるほど」

 

「そしてその青年は、人命よりも法を重んじたことを名誉ある行動として、国からも表彰されたのです」

 

「わかりました。確かにこの国にいれば安全そうですね。大変面白いお話をありがとうございます。」

 

礼を言い、席を立ってお店を出る。たか子はそのままエルメスに跨りエンジンをかけて走り出した。

 

「ねぇたか子、さっきの話、なんだか面白かったね。法は、人の命や社会の秩序を守るための手段なのに、目的になってやんの」

 

「本当に盲目なのは、この国の人たちなのかもね。正しさをすべてを法に委ねてしまっているから、自分で何が正しいかを考えられなくなっているんだよ。でもまぁ、そのお陰で犯罪率は低いんだろうけどね」

 

母の姿

「死ぬのが怖い。夜、病室に一人になるのが怖いから、誰か一緒にいてほしい」。そう懇願したのは、余命いくばくもない母方の祖母だった。

あんなに気丈だった祖母が弱々しくなっている。私と弟は同情して、慰める言葉をいくつかかけた。だが、母だけは違った。

「何言っているの。死ぬ時は誰でも一人なの。誰にも迷惑をかけずに死になさい」と祖母を叱責する。

それを聞いた弟は怒った。
「何言ってんだよ。おばあちゃんがこんなに淋しそうにしているのに、それでも人間かよ」

祖母のほうを向き、「俺がいてやろうか、ばあちゃん」と優しく問いかける弟。祖母は「ありがとう、ありがとう」と涙を流す。

それをさえ切るかのように、「何言っているの、やめなさい。おかあさん、いい加減にして頂戴。醜態をさらさず、死になさいよ」とさらに祖母を叱咤する。

「恐い怖い。死ぬのが怖い」
祖母は小さくなってそう呟いた。

結局は、また来る約束だけをして病室を後にすることになったのだが、私と弟は、祖母を見るのがこれが最後となった。

どうやら母は、後日、母の妹と一緒に見舞いに来たときも同様の言葉を祖母に浴びせたらしく、母と妹は葬式後から絶縁状態となった。あまりにも酷いということで。

私は、母の気持ちが理解できる。
実は、母と祖母は、とある宗教の熱心な信者だ。この宗教の教えに則れば、死は恐れるものではない。現に母は、死を恐れずに行動したことが幾度かあった。そんな母は、祖母の背中を見て育ったのだ。

しかし、祖母は死をまじかにした時、死に恐怖した。たぶん、それが見ていられなかったのだ。同じ信仰をしていた祖母が死を恐れる姿を。

私は母に言った。
「もし、かあちゃんが同じように死が近づいて、死を恐れたら、ばあちゃんに言ったことをそのまま言ってやるよ」と。

母は「そんな必要はない」とだけ言った。

 

藤吉久美子の不倫の何が悪い?

藤吉久美子という女優が不倫しているとかしていないとかニュースで流れてくるから、何歳かと思って年齢を見てみたら、56歳とのこと。いやーー、56歳で男を虜にできるなら天晴れですよ。何を世間は批判しているんでしょうね。むしろ賞賛したいぐらいですわ。気になってどんな容姿か画像検索したら、まーー美人だこと。俺も全然行けますよ。※投稿者は熟女好きです。
身体ほぐしましょうか。ぜひほぐさせてください。

 

機械化

海外旅行の密かな楽しみと言えば、パスポートに押されるスタンプである。パスポートを眺めるたび、「こんなにも海外にきたんだな」といった悦に浸たれる。

シンガポールから日本に帰国するときのことである。チェックインを済ませようと空港会社の窓口まで行くが、受付人が見当たらない。その代わりに、いくつもの無人機が並んでいる。この機械で手続きしなくてはいけないようだ。恐る恐る画面にタッチをしながら、簡単な入力を数回とパスポートをスキャンしたら搭乗券が出てきた。

驚いたのはそれだけではない。出国まで無人機なのだ。パスポートと指紋をスキャンするだけで出国審査が完了した。なんと便利になったことか。これでは出入国審査官の仕事がなくなるのではないか。そんな心配を一瞬したが、それよりもずっと大切なことをに気づいた。出国のスタンプが押されていない。機械化が進めば、パスポートを眺めて悦に浸るという、ささやかな楽しみがなくなってしまう。

機械化してもいい。だがせめて、スタンプだけは押してほしい。

焼酎

芋焼酎をお湯割りで飲む。昨年の冬から暖かいお酒が飲みたいと思い、辿り着いたのが芋焼酎だった。日本酒の熱燗も捨てがたかったが、温度調整が面倒だと思い、焼酎に至った。焼酎はいい。ポットのお湯をコップに注ぎ、そこにお酒を入れるだけで済むのだから(この順番が大事)。今年も11月中旬から飲み始めた。飲みやすくて美味しいのはいいのだが、900mlを3日、早いときは2日で消費するのは考えものだ。まぁ、美味しいから仕方ない。

お肌のカサカサ

肌のカサカサが気になるようになった。年齢のせいだろうか、歳を重ねる毎に酷くなっている気がする。最近購入したオリーブ油の石鹸、洗顔直後はヌルヌル感があり、肌はしっとりとするのだが、乾いてくるとカサカサしてくる。普通の石鹸よりはいいのだろうが、私の乾いた肌にはまだまだ足りないようだ。問題は、何が足りないのかが分からないことだ。こんな時、化粧水を付ければいいのか、乳液を付ければいいのか、男性の私にはよく分からない。とりあえず、油を塗れば良いと直感し、妻からオリーブ油をわけてもらった。石鹸と同じ油だし、相性もいいだろうと自己説得しながらペタペタと塗る。分量の加減が分からない。